私が退職の挨拶をした時、昔お世話になった上司は何を思ったんだろう

私が退職の挨拶をした時、かつての上司は黙って話を聞いてくれた。

電話越しで表情も感情も一切分からなかったけれど、きっと応援してくれているんだと思う。

でもね。

一つだけ引っかかることがあるんだ。

それは上司が最後に何か言いかけてから口を閉じたこと。

一体何を話すつもりだったんだろう?

それが未だに気になっている。

 

お世話になった上司

私にはお世話になった上司がいます。

理不尽に怒られたり、かなり厳しい人だったけど、その人のおかげで私は立派になれました。

鋼のメンタルは手に入ったし、電話対応・接客・スピーチ・管理業務・雑務などなど、幅広く教えてもらうことができました。

でもその人は人事異動で少し離れた場所で働くことになるのです。

 

それから数年後。

私が退職を決意してそれを会社に伝え、出勤も残り数日となった時の事です。

近場にいる上司や同僚には挨拶(という名の雑談)を済ませ、せっせと退職の準備をしていた頃、昔お世話になったあの上司のことを思い出します。

そういえば挨拶してないな。

昔お世話になったし、何も言わずに辞めるのも失礼だよな。

そう考えた私は早速電話を手に取り、上司のいる部署へ電話をかけてみました。

 

マナーも建前も気にせず、ありのままを話したあの日

電話をかけたものの、一体何を話そう?

それに本来ならこちらから出向いて直接話すべき内容。

勤務中だしいきなりの電話では絶対失礼です。

それにちょっとだけ気まずい。

電話をかけたことを少しだけ後悔し始めます。

そんな私の気持ちを裏腹に、ワンコールで電話に出る上司。

は、速い!?

まだ心の準備が!

ええい、もう感情のままに全て話してしまえ!

 

プルル…ガチャ。

「もしもし?」

「お久しぶりです。
 わらび餅です。」

「ああ、わらび餅か。
 久しぶりだな。」

「実は大事なお話があるんです。」

「なんだって!?
 それは大変だ!」

「まだ何も話してないじゃないですか・・・。」

 

そこから私はぶちまけました。

会社を辞めること。

会社への不満。

今いる上司の不満。

何一つ取り繕うことなく、ありのままを伝えます。

ぶっちゃけると、ただの愚痴。

マナーなんて皆無で、とてもとても退職前の挨拶に話す内容ではありません。

それでも上司は黙って聞いてくれました。

私の考えに否定することもなく、引き止めることもない。

それが嬉しかった。

 

 

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何かを言いかけた上司

気づけば電話を始めて20~30分。

ちょこっと挨拶して終わるつもりが、長々と雑談までしてしまう始末。

グダグダすぎます。

よし、そろそろ終わろう。

最後に今まで世話になったことへのお礼だけ言って、電話を切ろうとしたその時、上司が何か言いかけました。

しかし何も発することはなく、口を閉じた上司。

一体何を言いかけたんだろう?

それが今でも気になっています。

 

残された上司の気持ち

あの時上司が何を考えていたのかは分かりません。

傷ついたのか、

悲しんだのか、

電話越しでは応援してくれそうな雰囲気だったけど、心の中では裏切られたと思っているのかもしれません。

それに最後に言われかけた言葉が妙に気になる。

私は(直接指導した)後輩はいなかったからな。

考えても仕方ないし分からない。

きっとその答えを知ることは一生ないんだと思います。

やっぱり聞いておくべきだったのかも。

 

さいごに

会社を辞めると、もう二度と同僚や上司と会うことはありません。

だから気になることは聞いておくべきだし、言いたいことも言っておいた方が良い。

ネットではやれマナーだ、やれテンプレートの挨拶だ!

などとばかり書かれていますが、本音で語るのも大切だと思います。

少なくとも私はそう感じました。

 

仲の良い人にならお堅いテンプレートよりも、心がこもっていて良いんじゃない??

と、自分を正当化して締めくくりたいと思います。

おしまい。

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管理人

わらび餅。

 

昔はそこその大企業に務めていたが、退職して独立を目指すも見事失敗!
今は腱鞘炎と借金が付きまとう派遣社員で、世間の厳しさに耐えながらほそぼそと生活中。

借金持ち?
税金も払えない?
そんなの関係ない!
いずれ大物になることを夢見ているらしい。

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